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お肉が「とろける」のはなぜ?BBQ・焼肉前に知りたい「脂肪の融点」のヒミツ

今回は、お肉がもっと美味しくなる「脂肪が溶け出す温度」にまつわる豆知識をご紹介します!

お肉の「脂肪がとける」ってどういうこと?

お肉の「脂肪」を構成しているのは、「脂肪酸」という成分です。
脂肪酸には「飽和脂肪酸」と「不飽和脂肪酸」の2種類があり、お肉には特に飽和脂肪酸と、不飽和脂肪酸の一種である「一価不飽和脂肪酸」が多く含まれています。

【飽和脂肪酸】
種類:パルミチン酸、ステアリン酸、ミリスチン酸
特徴:常温では固体として存在します。主にエネルギー源として使われ、体内では中性脂肪やコレステロールの合成を促す働きもあると言われています。

一価不飽和脂肪酸
種類:オレイン酸
特徴:「不飽和脂肪酸」の一種で、常温では液体です。オリーブオイルに含まれるオレイン酸が有名ですね。中性脂肪やコレステロール量の調整を助けるほか、熱に強く酸化しづらい性質があると言われています。

牛肉、豚肉の脂肪酸は、80~90%がパルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸が含まれているそうです。
※リノール酸とは「不飽和脂肪酸」の一種、「多価不飽和脂肪酸」植物油などに多い

脂肪の硬さは「融点」でわかる!

固体が液体に変わる温度、つまり「融点」で比較することができます。この融点が低いほど、脂肪は低い温度で溶け出します。
では、主な畜種ごとの脂肪の融点を見てみましょう。

・牛脂(ヘット): 40~50℃
・豚脂(ラード): 33~46℃
・鶏脂:30~32℃
・馬脂:30~43℃
・魚油:常温(液体)
・高級和牛:20℃台

なぜ高級和牛の脂肪は20℃台でとけるの?

高級和牛の脂肪は、なんと20℃台という低い温度で溶け出します!
これは他の畜種と比べても圧倒的に低いことがわかりますね。

この秘密は、オレイン酸(一価不飽和脂肪酸)の割合が非常に多く含まれていることにあります。オレイン酸は融点が低いため、高級和牛の脂肪も低い温度で溶けるというわけです。

脂肪の融点が人肌(約36℃)よりも低いため、口に入れた瞬間にとろけるような口当たりや、和牛特有の加熱時に生成される芳醇な「和牛香」と呼ばれる風味を生み出す要因となっています。

もうすぐ7月!!BBQや焼肉など、お肉を食べる機会が増える季節がやってきます!
お肉選びの参考に、ぜひ今回の「脂肪の融点」を思い出してみてください。

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